『トロネコの大冒険4』制作舞台裏
『トロネコの大冒険4』の制作中には、実は全く別のゲームストーリーを考えていました.
そのときに決定していたのは 5 年間暖め続けた迷路表示ルーチンを使って 544 step の Tiny RPG で何か作る、ということだけでした.
そしてどういうわけか、プログラムの完成に先行してゲームイメージ用イラストまで用意しています.あわせて制作していたタイトルロゴには『ガレフアルド伝説』とありました.
見てのとおりの鳥山明絵で『ドラゴンクエスト』を意識しています.ふぅ~.
幽閉ゲームシステム
プレイヤーは魔王に幽閉された王女となってゲームを進めます.
王女は魔法の教育を受けているので勇者が魔王の討伐に向っているとの噂を聞き自らも行動を起こします.牢を抜け出し城門を開け勇者の入城を助けたり、最後は勇者とともに魔王と対峙します.
ゲームシステムはちょうど絵を見て思い出しましたが、いわゆるラリホー(敵を眠らせる呪文)で敵を眠らせつつ城内を探索するみたいです.
そのほかにモンスターを仲間に加える魔法もあって、身代わりに戦わせて戦闘を勝ち抜いていきます.同僚と戦わなくてはならないモンスターはたまりません.
この場合、勇者との合流もこの仲間に加えて身代わりに戦わせるシステムを流用できるのでいいですね.
魔王の城に隠された伝説の武具や魔法の杖も取り返して装備していくみたいです.これはさすがの魔王もしてやられました.
ハリウッドかボリウッドで
勇者の出現前に王家の騎士団は、魔城に最後の突撃を試みます.
しかしモンスター達に包囲され壊滅のときが迫っています.それをなすすべもなくバルコニーから見下ろす王女のシーンは、ハリウッドかボリウッドでフル 3D の指人形芝居で発注します.
~とまぁそんなことを 544 step で、と考えていたのですが早々に没になりました.
ダンジョンの移動と簡素な戦闘以外は、スタート地点(回復地点)とあといくらかしか入らないことが判明すると、スタート地点=回復地点ということから逆算して『トロネコの大冒険4』のストーリーを作っていきました.
同時期にはこの他にアラビア風なイメージイラストも描いていて、おそらくこちらは以上のストーリーが無理と判明してから、せめて世界観だけでも新機軸を打ち出そうとか考えてたんじゃないでしょうか.
~とまぁ、そんな制作裏話でした.