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PB-100の宇宙の中の人
PBロッキーの日記

PB-100用タイニーRPG『アルクスC-2』のレビュー前編

PB-simでエラーに遭遇、強制終了

お久しぶりです、PBロッキーです。

少し前に(9月26日)タイニーRPG縦断レビューに取り掛かるべく、えいやっとばかりにアルクスC-2(マイコンBASICマガジン 87年5月号 滝本飛沫)を入力したのですが PB-sim が開始早々にエラーで強制終了してしまう事態に遭遇しました。

すぐにどなたかに泣きつけばいいものですが、私のパソコンは nLite で削りまくったりといろいろアレなためかもとか余計な考えがよぎり、結局先生に言い出せないままウジウジしていました。

で、このほどトレースモードを使いつつ、止まる箇所を適当にいじるととりあえず動くようにはなりました(^o^v

[error] IF D*(D-18)*(B-25)=0;Z=INT (D/4+9)
↓
[good!] IF D*(18-D)*(25-B)=0;Z=INT (D/4+9)

てな感じで括弧内の減算の左右を入れ替えたところ解決したのでした。ふひ~!

この部分では、イベントの存在する3地点にいるか?を判定しています。座標 (0,0),(9,9),(5,5) のどれかにいる場合、Z に代入を行います。ご覧のとおり減算の左右を入れ替えてもリストは等価です。

アルクスC-2 その1

Tiny RPG の産声あがる

アルクスC-2はタイニー RPG と呼ばれるジャンルを生み出した最初の作品になります。

すでに PB-100 用 RPG としては「黄金の剣」(マイコンBASICマガジン 85年5月号 PB-弐泊)や「Gaia」(同 86年3月号 海妻 秀紀)などが発表されていました。 どれも1568ステップを使用する大作で、増設 RAM を必要としない最初の RPG はこの「アルクスC-2」でした。

'87年のRPG事情

'87年というとドラゴンクエスト2発売の年で、和製 RPG が家庭用ゲーム機で乱発され RPG ブームといえる様相でした。

一方で作者の滝本飛沫氏はテーブルトーク RPG からの愛好者です。記念すべき初掲載作となった本作では、RPG ブームという時代の要請に応えつつも、 ゲームストーリーでは広大な背景を滲ませ自身のファンタジー世界を世に問います。

STORY

二大国間の大戦が終結し、平和が訪れようとしていた時代―

強力な魔力を秘めたクリスタル(C-2)によってなおも抵抗を続けるディーヌス要塞(アルクス)が、戦勝国であるレセーンルスの懸案であった。

アルクス3部作の幕が挙がる

こうして幕があがる4つの要塞の物語は、順調に続編が制作・採用されベーマガを飾りました。次作では数十年後、続く最終作では数世紀を経た世界を舞台に、大河的時間軸の物語が展開されます。

PB-100 の表現力やらを遥かに置き去りにして、当時の飛沫氏の鮮烈な想いが滲みます。

では世界初となる PB-100 用タイニー RPG の、肝腎のゲームシステムはどんなものだったか? 次回は、ゲームプレイの様子を紹介させていただきたいと思います。それでは、アテブレーベ・オブリガード。

2 件のコメント

やられた orz