ど~も、僕です。
もう一月以上前になりますが、enchant.js という HTML5 用のゲームライブラリのイベントでしゃべってきました。
今回はそのご報告をいたします。
PB-100を知っているひとは?
会場は100人を超す入場者で、10代から20代の若い方が多いということでした。そんなわけでアウェイ感もプレッシャーもありました。
おなじみのこの写真を見せて、知っている人を訪ねると2割程度の方が手をあげてくださりました。
さきまでのアウェイ感も消えうせ、ここはホームグラウンドだ、ということで一安心です。
偉大な遺産、PB-100用ゲーム作品群のご紹介
続いて、PB-100にはこんなゲームがありましたよ、ということで簡単に4つほど紹介しました。
3D シューティングのあたりで会場から笑いが起こりました。(After Burning 天丸 氏)
3D ネタでいえば、まだまだ拙作の 3D ダンジョン RPG や FPS の構想もありますので、あと半世紀は笑いが取れそうです。
若者よ、これがペーパーウェアマガジン時代だ
さらに、今からすれば考えられないという感じですが、PB-100 を含めこの時代のゲーム作品は、紙媒体に印刷されて流通していたんですね。ということで見てもらいました。
写真はポケコンジャーナル1995年3月号、滝本飛沫氏によるパズルゲーム作品「パニッカーST」です。
今回のセッションも、もともとはこの作品に出会ったことがきっかけでした。
以上の資料を徹夜で作りながら、考えていたこと
ゲーム制作に関しては、徹夜もなくわりとトントンと進んで、オレ、成長してるジャン、と自画自賛していたのですが、調子にのって応募したセッションの準備は難産で徹夜もする羽目になりました。
その準備の合間には、ドラゴンクエストへの道 というマンガを出してきて眺めたりしていました。
作品は、まだ高校生だった中村光一や堀井雄二がゲームコンテスト(1982年)で出会い、そしてドラゴンクエスト(1986年)を作るまでのお話です。
マンガは1891年の発行ということでドラゴンクエスト5の出る少し前になります。
この頃、エニックス(現在はスクウェア・エニックス)は出版部門を立ち上げ、ドラゴンクエストを導線に読者を獲得、月刊少年ガンガンを創刊しました。僕も創刊号から数年間の購読者でした。
ドラゴンクエストへの道 それは栄光の道
まずは子供向けに書かれている、ということもありますが、登場人物のそれぞれがなにかにぶつかり乗り越えていく、という楽しめるつくりです。
そして、その20年後を知る今の僕からすると、その努力はことごとく報われて、登場人物がみな幸せになる。当人からすれば、おいおいちょっと待ってくれよ、となりそうですが、そういう感想が湧きます。
またこの当時、ドラクエに続けと粗製RPGを乱発したりしなかったりしたライバルメーカーも、こんなに儲かってしまっていいの、という状況だったそうでみんな幸せだったみたいです。
我々は超イイ時代にいる のか
先のイベントを実施したUEI代表・清水氏は、HTML5を制するものだけが未来への切符を手にすることができる
、我々は超イイ時代にいる
と仰っていました。
そしてその言葉がデジャブったのは、さきの ドラゴンクエストへの道 のせいです。
最後に、もし ドラゴンクエストへの道 をブックオフで見かけたらぜひ購入しましょう。
ちなみに清水氏のアクションには9ヶ月前にも一度言及していました。