PB-100の宇宙の中の人
PBロッキーの日記

enchant.jsを使ったhtml5用落ちものパズル、Saturday Night Aventureをリリースしました

サタデー・ナイト・アバンチュール

サタデー・ナイト・アバンチュール (Saturday Night Aventure, SNA)
憧れの課長さん(妻子あり)との燃えるようなひととき。相手は死ぬ。僕も死ぬ。

ということで HTML5 用落ちものパズルゲーム『Saturday Night Aventure』をリリースしました。

以下で遊んでいただけます。BGM が鳴るのでご注意を。あと、IE9以上か他の新しいめのブラウザを使ってください。

ワンラインだけのデザイン

ブロックは上から下に落ちてくる、その際にブロックの左右移動は一切できない、という思い切ったデザインです。

その割りに落ちものパズルでは必須の、高度な連鎖消しが組めたりしてゴキゲン!なゲームとなっています。

新しめのブラウザなら大抵動作すると思うのでみんなも遊んでみてね!

落ちものパズルの ゲーム x 非ゲーム の境界

ぷよぷよ

みなさんご存知の落ちものパズル、「ぷよぷよ」(1991~)は簡単なルールながら、高度な連鎖を作ることができ一時期はすごいブームでした。

今でも続編がリリースされているようで、近くで遊んでいる人の携帯ゲーム機から“ファイアー!”の掛け声が聞こえたりして、ああニューヨークに行きたい、とふと思ったりします。

テトリス

またそれ以前には、「テトリス」(1984~)のブームがありました。“落ちものパズル”というゲームジャンルを生み出した偉大な作品です。

僕もゲームボーイ版やファミコン版などをやりこみました。こちらはさらに簡単なルールとなっていて、ご存知のように連鎖はありません。

ちなみにかなり小さい頃、佐渡島と新潟を結ぶフェリーにもゲーム筐体のものが設置されていて遊んだのを覚えています。

ゲームルールをそぎ落としていった先に

酷くざっくりですが、落ちものパズルの歴史は、元祖であるテトリス以降は連鎖や対戦といった新機軸を打ち出すべくルールを増やしていくものでした。

ではその逆の方向、ゲームルールをそぎ落としていった先にはいったいなにがあるのでしょう?

もちろん行き過ぎれば、そもそもゲームとしては成立しなくなりランダムなカオスに成り果てます。

そのカオスの縁にあるゲームと非ゲームの境界。

いったいどこからがゲームで、どこからゲームでなくなるのでしょう?

デザインの究極、ゲームの究極

タイトル
『VICTORY』(1975年)
作者
福田 繁雄(1932 - 2009)

画像は、グラフィックデザイナー・福田繁雄(故人)のポスター作品です。

テーマは反戦。作品が発表されたのはベトナム戦争の時代でした。

極端に単純化されたイメージですが、世界のどこでも・だれにでも、意図の伝わる力強さがあります。

これ以上に単純で力強いデザインは到底考え付かない、ということでご同業のグラフィックデザイナー達はしてやられた!のだそうです。

ちなみに、作品はワルシャワ戦勝30周年記念国際ポスターコンクール(1975)のグランプリとなりました。

ときには PB-100 のはなしをしようか

CASIO のポケットコンピュータ PB-100 は 1982年の発売以来、シリーズ計で 100万台を出荷する大ヒットとなりました。

独自デザインのフォントセット(非ASCII)がゲームユースを意識したものだったため、当時の小中学生にも購入されて、ホビー機としても活躍しました。

ディスプレイ表示能力は 12文字・グラフィック機能無し、という貧弱なものですが、ペーパーウェアマガジン(マイコンBASICマガジン、ポケコンジャーナル 等)を中心に盛んにゲーム作品が発表されます。

そして、雑誌等を介してゲームプログラミング技術の交流が一巡した後期(1990年以降)には、当初には思いもよらなかった高度なゲーム性を備えた作品が登場します。

そのようなすばらしいゲーム作品群は、さきに触れた“ゲームの究極”と対峙し肉薄しているのではないか?僕はそんなふうに思っています。

PB-100用ゲームとスマートフォンゲームの相性

PB-100用ゲーム作品は限られた資源の中で作られています。そしてスマートフォン用ゲームも限られた資源の中で作られます。

特にゲームパッドがそうで、携帯ゲーム機のようなコントローラは望めません。

所以、ユーザーの入力は単純になりながらそれでも多彩な展開を見せる、そんな工夫が要ります。

Mr.T ⇒ Saturday Night Aventure

RUN DEG
[ ?

今作「Saturday Night Aventure」は、PB-100用落ちものパズルゲームとしてリリースしていた拙作「Mr.T」(1997~)にアレンジを加えリリースいたしました。

プレイヤーは矢印ブロックの左右回転という単純な働きかけしかゲーム世界に行使できませんが、それでも多彩な展開があなたを楽しませてくれると思います。

そして操作がシンプルな分フィジカルな体験(とでも言えばいいのかな?)となるように、ゲームのヴィジュアルエフェクトをデザインしました。(太鼓の達人のようなリズムゲームを意識しています)

またこのビジュアルに至るには早い段階で決定していた BGM の影響も大きかったと思います。

ワンレン・ボディコン・ジュリアナ東京・バブルへGo!

Mr.Tを他機種に移植するにあたって、ジュリアナ東京チックなビジュアルでみせたら(少なくとも僕にとっては)面白くないか? とは 9leapenchant.js に出会う前からうっすらと考えていました。

今回 9leap のコンテストやすばらしい BGM に出会えたことでひとつアウトプットができてよかったと思います。

ちなみにゲーム内で使用している画像はライブラリ提供のフォントとパッド以外は全て僕が起こしました。辛かった…

謝辞

実際にガチにゲームを作ってらっしゃる方には議論の尽くされたことを稚拙にリピートしているだけかもしれません、悪しからず。

以下のフリー音楽素材を提供くださったアーティストのみなさま、ありがとうございます。

使用音楽素材

  Dance Queen [ #19:Loop#52 ]
  author: hitoshi_senses
  url: http://www.senses-circuit.com/

  SoundEffect Pack
  author: Ubiquitous Entertainment Inc.
  url: http://enchantjs.com/ja/material.html

  tm2r_bom26_c.wav, tm2_bom000.wav
  author: OSA
  url: http://osabisi.sakura.ne.jp/m2/index.html

使用ライブラリ

  enchant.js
  author: Ubiquitous Entertainment Inc.
  url: http://enchantjs.com/ja/

  draw.text.js
  author: nakamura001
  url: http://d.hatena.ne.jp/nakamura001/20110502/1304348628

参考にしたゲーム作品

『パニッカーST』 ポケコンジャーナル 1995年3月号 工学社
  author: 滝本飛沫
  url: http://homepage3.nifty.com/tshibuki/

滝本飛沫氏には、いち読者・いちファンであったときから(インターネットのおかげで実際にお会いし、その後はずっと折に触れ交流させていただいています)刺激と激励をいただいております。

関連リンク